GREEN MOBILITY PARTNERS 設立趣意書
<理念>
私達人類は産業革命以降、かけがえのない地球が46億年の歳月をかけて育んできた化石燃料を大量に消費することにより発展して来ました。しかしその副産物として発生した大気汚染やCO2排出による地球温暖化の問題は私たちの生存自体を脅かしつつあります。21世紀に生きる私達に今必要なのは、これまで培ってきた科学技術を適切に生かして、地球環境のさらなる悪化に歯止めをかけ、人類がこれからも長く快適に地球で暮らして行けるような「新たな生き方」を身につけることではないでしょうか。
モビリティの分野で、その「新たな生き方」の可能性を提示しているのがEV(電気自動車)やPHEV(プラグイン・ハイブリッド車)です。例えばエネルギー効率。ガソリン車や内燃機関の自動車のエネルギー効率が20%程度であるのに対し、EVは80~90%とはるかに高いエネルギー効率を持つため、仮に現状の内燃機関車をすべてEVに置き換えるとすればモビリティに関わるエネルギーは現在の1/4以下に抑えられ、その結果現状の活動を維持しながらCO2排出を激減させ、環境への負荷を大幅に軽減できるのです。またこれらのクルマの持つ静かさクリーンさは時として私達の潜在意識に働きかけ、私達が本来求めている「自然との共生」への気づきを与えてもくれます。
<主旨>
このようなEV或いはPHEVを私達はグリーンモビリティーと呼びそのインフラの普及発展を支援し、それに関わる、或いは関わろうとする仲間のネットワークを構築する事により、大気汚染を抑え緑に溢れた永続的な環境の実現に貢献したいと考えます。このグリーンモビリティーパートナーズ(以下GMP)に一人でも多くの方々のご賛同をお願いする次第です。
<GMPの特質>
私たちGMP発起人三名は、カーメーカーデザイナー、メディアプロデューサー自動車評論という全く別のバックグラウンドを持ちながら、それぞれの分野でEV,PHVに関する日本の第一人者的存在であることを自負するものです。それだけでなく私たちは日常的EVユーザー・ドライバーとしての豊富な経験を持っています。日々変化しつつあるインフラの状況を肌で知り、今後向かうべき方向を、国やカーメーカー主導ではなく、ユーザー視点で発信して行ける点こそGMPの特質であると言えます。
<行動>
1)『啓蒙活動』
より多くのユーザーにEVの実態を正しく広めていくことはまず第一義です。ともするとガソリン車の類推で語られがちな電動車の正しい理解はその普及への大きな力となり得ます。GMPはWeb等を通じて多くのユーザーと双方向のコミュニケーションを持ち、「EVを共に学ぶ場」を形成します。
2)『EVを当たり前に使える環境づくりの提案』
GMPは、EVが
当たり前に使える環境実現のための「実現性ある提案」を関係する全てのステークホルダーに行います。国、カーメーカー、インフラ施工販売業者のみならず、 これまで関連性の薄かった事業体を結び付け、実体のある確実性の高い新規事業につなげ、その結果EVユーザーが安心して利用できる社会基盤や生活環境づく りを目指します。
3)『誇りある社会貢献の推進』
理念で述べたとおり、グリーンモビリティー推進は地球規模の社会貢献であり未来の子供たちに向けた活動です。GMPは同じ志を持つ人々に仲間意識を持って誇りを持って共に進んで頂くためのブランディング活動を推進して行きます。
<海外との連携>
今後の遂行にあたり、世界的環境建築認証基準であるLEEDを主催するGREEN BUILDING COUNCIL(米国)と、それに準拠しこの夏発足予定のGREEN PARKING COUNCIL(同シリコンバレー)とも連携を持ち、環境的将来ビジョンに基づいた的確な運営を進めて行く予定です。
2014年5月
GREEN MOBILITY PERTNERS
発起人 井上眞人
大樹リサーチ&コンサルティング
特別研究員
慶応大学非常勤講師
1955年生まれ 千葉大学卒
日産自動車デザインセンターにて、先行デザイン及び電気自動車LEAFのチーフデザイナーを務める。2014年同社を退社。
日産LEAFで3年間で8万Km走行。
最近は米スタンフォード大、イタリアIAAD大、慶応大等にてEVデザインに関する講演を実施。
発起人 本郷安史
日本環境防災(株)社長
1962年生まれ 早稲田大学卒
長年科学技術や環境・エネルギーに関するTV番組制作、博物館展示企画及びイベントプロデュースに携わり、2011年3月の東日本大震災以降はエネルギー問題についてオープンに語り合う討論会を
全国で多数企画している。
2013年に(旧)大樹環境システム社長に就任。
発起人 御堀直嗣
自動車評論家
日本カーオブザイヤー選考委員
日本EVクラブ副代表
1955年生まれ 玉川大学卒
FJ1600等のレーシングドライバーを経てメカニズム中心の解説から自動車評論の道へ。1994年日本EVクラブ設立に尽力し、以降「電気自動車が加速する」「電気自動車は日本を救う」「電気自動車の“なぜ”を科学する」等EVに関する著作多数。JAF国内A級ライセンスを持つ。